竹村 浩昌
所属:
自然科学研究機構 生理学研究所システム脳科学研究領域
感覚認知情報研究部門 教授
その他の所属:
情報通信研究機構 未来ICT研究所脳情報通信融合研究センター
主任研究員
住所:
〒444-8585 愛知県岡崎市明大寺町字西郷中 38Email:
htakemur at nips.ac.jp私たちヒトの脳は白質と呼ばれる領域を介した長距離の線維連絡を多く持ちます。こうした白質を通じた線維連絡は、機能的に異なる様々な脳領域どうしの情報伝達に重要であると考えられます。近年の拡散強調MRIおよびトラクトグラフィー法の進展により、白質の線維束をヒト生体脳において同定することが可能となりました。私は白質の組織特性およびネットワーク特性が、ヒト脳における大規模かつ効率の良い情報通信を理解する上で重要であると考えています。
私は拡散強調MRIを用いて、白質を介した脳領域間の情報伝達経路を同定する研究を行なっています。特に、視覚情報処理や感覚情報の統合に関わる情報伝達経路に着目しています。また、白質の組織特性が行動や疾患、発達などとどのように関連しているかにも関心があります。加えて、トラクトグラフィー法による白質線維束同定の性能を向上させる解析手法の開発も行なっています。
主要な業績:
Takemura, H., Pestilli, F., Weiner, K. S., Keliris, G. A., Landi, S. M., Sliwa, J., Ye, F. Q., Barnett, M. A., Leopold, D. A., Freiwald, W. A., Logothetis, N. K., Wandell, B. A. (2017) Occipital white matter tracts in human and macaque. Cerebral Cortex, 27(6), 3346-3359. CiNet News
Takemura, H., Caiafa, C. F., Wandell, B. A., Pestilli, F. (2016) Ensemble Tractography. PLoS Computational Biology 12(2): e1004692. CiNet News
Takemura, H., Rokem, A., Winawer, J., Yeatman, J. D., Wandell, B. A. & Pestilli, F. (2016) A major human white-matter pathway between dorsal and ventral visual cortex. Cerebral Cortex. 26(5): 2205-2214. CiNet News
Takemura, H., Ashida, H., Amano, K., Kitaoka, A. & Murakami, I. (2012) Neural correlates of induced motion perception in the human brain. The Journal of Neuroscience, 32(41), 14344-14354.
Lab Members:
研究員
・守田 知代
・大石 浩輝
・上﨑 麻衣子
技術スタッフ
・南山 将
学生
・宮田 季和