春野 雅彦

計算論的社会脳科学
所属:
情報通信研究機構(NICT)
未来ICT研究所
脳情報通信融合研究センター
脳情報工学研究室
室長
その他の所属:
大阪大学大学院生命機能研究科 連携講座 招へい教授
Fax:
06-7222-8054
住所:
〒565-0871 吹田市山田丘1-4

私達の研究は、人間の社会的行動と、それを支える基盤となる神経計算を特徴づけることを目指しています。人間は社会的な生き物であり、他者との相互作用は日常生活の多く行動や多くの精神疾患と関連しています。

我々の研究は、皮質と皮質下の脳のネットワークが社会行動を実現するために、どのように相互作用するかを特定することに焦点を当てています。同時に、社会的な意思決定における無意識の処理の役割を調べる一連の研究を行っています。これらの結果に基づいて、我々は社会的な計算の基礎となるアルゴリズム的な原理を探りながら、3T,7TのfMRI、電気生理実験、遺伝子解析を統合的に行います。このアプローチによって、脳ネットワークの動的活動パターンから社会行動を定量的に分析し、予測することが可能となります。

最近では、TwitterやFacebookなど、インターネット上で社会行動を脳の活動パターンからどの程度まで理解できるかを見ることで、我々のモデルの予測を現実世界における社会的相互作用でテストしています。

主要な業績:

Kazuma Mori, Masahiko Haruno
Resting functional connectivity of the left inferior frontal gyrus with the dorsomedial prefrontal cortex and temporoparietal junction reflects the social network size for active interactions Mum Brain Mapp  2022 Mar

Tsuyoshi Nihonsugi, Shotaro Numano, Masahiko Haruno
Functional connectivity basis and underlying cognitive mechanisms for gender differences in guilt aversion eNeuro 2021 Dec 15

Ganesh Gowrishanker, Takehiro Minamoto, Masahiko Haruno
Activity in the dorsal ACC causes deterioration of sequential motor performance due to anxiety Nature Communications 2019 September 19

Tanaka T, Yamamoto T, Haruno M.
Brain response patterns to economic inequity predict present and future depression indices Nat Hum Behav. 2017 Oct

Nihonsugi T, Ihara A, Haruno M.
Selective increase of intention-based economic decisions by noninvasive brain stimulation to the dorsolateral prefrontal cortex J Neurosci. 2015 Feb

Lab Members:

研究者
・田中 敏子
・榎本 一紀
・Rafael Bretas Vieira 

研究技術員
・Sankhe Pranav

学生
・Zhang Qiang
・藤野 美沙子
・Wei Yuanzhou
・Yuan Yucong

技術スタッフ
・多田 聡
・藤 浩二
・服部 美智子