Pei-Yin Chen
所属:
情報通信研究機構(NICT)未来ICT研究所
脳情報通信融合研究センター
脳機能解析研究室 研究員
Specific Research Topic:
視知覚、奥行き知覚、心理物理実験、fMRI住所:
〒565-0871 大阪府吹田市山田丘1-4Email:
peiyin.chen at nict.go.jp私の研究は、人間が立体視と呼ばれる両眼視差から奥行きをどのように推定するかに焦点を当てています。私たちが生活している世界は三次元です。しかし、そのような3D環境を理解するには、二次元の網膜に投影された視覚シーンを通じてしか理解できません。私たちの視覚システムは、両眼の網膜画像を統合し、2つの網膜間の水平位置の差である両眼視差を使用して、外部の世界の内部3D表現を再構築する必要があります。
心理学の博士課程では、私は一連の心理物理学実験を行い、画像の輝度コントラストが双眼視差から知覚される奥行きにどのように影響を与えるかを明らかにしました。また、視差から知覚される奥行きの輝度コントラスト依存性を説明するために、既存の視差エネルギーモデルに神経応答のコントラスト正規化を組み込んだヒト立体視のためのゲインコントロール視差エネルギーモデルにも取り組んだ。これからは心理物理学と脳機能イメージング技術の両方を用いて、脳がどのように両眼視差を処理し、奥行きを知覚するための様々な奥行き手がかりからの情報を統合するかについて、より深く理解することを目指している。
主要な業績:
Chen, P. Y., Chen, C. C., & Nishida, S. Y. (2023). Coarse-to-fine interaction on perceived depth in compound grating. Journal of Vision, 23(12), 5-5.
Chen, P. Y., Chen, C. C., & Tyler, C. W. (2021). A gain-control disparity energy model for perceived depth from disparity. Vision Research, 181, 38-46. doi:10.1016/j.visres.2020.12.008
Chen, P. Y., Chen, C. C., & Tyler, C. W. (2016). The perceived depth from disparity as function of luminance contrast. Journal of Vision, 16(11):20, 1-9. doi: 10.1167/16.11.20.