朴 志勲
所属:
情報通信研究機構(NICT)未来ICT研究所
脳情報通信融合研究センター
脳情報通信融合研究室 研究員
Specific Research Topic:
認知発達ロボティクス,計算論的神経科学その他の所属:
大阪大学先導的学際研究機構 特任研究員住所:
〒565-0871 大阪府吹田市山田丘1-4Email:
jihoon.park at nict.go.jp私はヒトの神経ダイナミクスに関して,構成論的手法を用いて理解する研究を行なっています.人の運動・認知機能は脳だけではなく,身体と密に関連し,身体を通じて環境と相互作用することで環境の変化に柔軟に適応可能です.また,脳は可塑性を有しているため,脳の構造は身体を通じて入力された感覚入力の影響によって変化し,変化した構造は神経活動と身体の動きに影響を及ぼします.つまり,人の運動・認知機能を理解するためには,脳と身体がお互いに影響しながら自己組織的に形成するダイナミクスを理解する必要があります.
私はこのような観点から,脳と身体の結合からなるシステムの構成要素や,その相互作用が,神経ダイナミクスと運動の生成・学習にどのように影響するのかについて,筋骨格モデルとニューラルネットワークモデルを用いたシミュレーションから理解することを目指しています.このような研究は,今後,神経科学だけではなく,ロボットや人工知能への応用にも役立つと考えています.
主要な業績:
Jihoon Park, Yuji Kawai, and Minoru Asada. Spike timing-dependent plasticity under imbalanced excitation and inhibition reduces the complexity of neural activity. Frontiers in Computational Neuroscience, 17:1169288, 2023.
Jihoon Park, Koki Ichinosei, Yuji Kawai, Junichi Suzuki, Minoru Asada, and Hiroki Mori. Macroscopic Cluster Organizations Change the Complexity of Neural Activity. Entropy, Vol.21, 2019.
Yuji Kawai, Jihoon Park, and Minoru Asada. A small-world topology enhances the echo state property and signal propagation in reservoir computing. Neural Networks, Vol.112, pp.15–23, 2019.
Jihoon Park, Hiroki Mori, Yuji Okuyama, and Minoru Asada. Chaotic itinerancy within the coupled dynamics between a physical body and neural oscillator networks. PLOS ONE, Vol.12, No.8, e0182518, 2017.