Juan Liu
所属:
情報通信研究機構(NICT)脳情報通信融合研究センター
脳機能解析研究室
主任研究員
Specific Research Topic:
多感覚認知と行動、ヒューマン・マシン・インタフェースその他の所属:
大阪大学招へい教員住所:
〒565-0871 大阪府吹田市山田丘1-4Email:
juanliu at nict.go.jp視覚、自己固有感覚、触覚、聴覚等、多感覚情報の統合メカニズムを研究しています。多感覚情報の統合においては、知覚と行動のループにおいて、現在の感覚入力とともに過去の経験と事前知識が重要な役割を果たしています。
多様な感覚情報を柔軟かつ適応的に統合する能力は、人の脳の基本的な機能であり、このプロセスは獲得された内部表現と外部世界の両者の制約を組み込んでいると考えています。人の心理物理実験と仮想現実・ロボットシステムの構築を通して、計算モデルを構成しうる行動戦略と多感覚処理の重要な特性を明らかにしたいと考えています。
人の感覚運動処理メカニズムを理解する目的の一つは、訓練や技能獲得のために多感覚情報を利用した脳の内部表現の効果的な形成であり、もう一つは、遠隔操作等、直感的かつ円滑な人と機械のインタラクションを促進する多感覚インタフェースの構築にあります。
主要な業績:
Liu, J. & Ando, H. (2018) Response modality vs. target modality: sensory transformations and comparisons in cross-modal slant matching tasks. Scientific Reports 8, Article number: 11068. doi: 10.1038/s41598-018-29375-w.
Liu, J. & Ando, H. (2016) Metal Sounds Stiffer than Drums for Ears, but Not Always for Hands: Low-Level Auditory Features Affect Multisensory Stiffness Perception More than High-Level Categorical Information. PLoS ONE 11: e0167023. doi:10.1371/journal.pone.0167023.