Friday Lunch Seminar<on-line 開催> Carla Abbott :"オーストラリア方式人工網膜: 臨床試験の結果と得られた人工視覚による機能的視覚の改善について"

2025年1月31日  Friday Lunch Seminar (英語で開催します)
12:15 〜 13:00
On-lineで開催いたします。
→申込みは こちら
(締め切り:1月30日正午、参加要領は1月30日にEメールにてお知らせします。)

演題:オーストラリア方式人工網膜: 臨床試験の結果と得られた人工視覚による機能的視覚の改善について

University of Melbourne
Centre for Eye Research Australia and Department of Surgery (Ophthalmology)
Senior Research Fellow
Carla Abbott

担当PI:不二門 尚

Abstract:
2018年にオーストラリア方式の人工網膜を、網膜色素変性症で失明した4人の患者へ埋植した。デバイスの安定性、機能性、有害事象をデバイス作動後140週(3.7年)まで調査した。試験期間中、装置に関連した重篤な有害事象はなかった。OCTにより、装置の黄斑下の位置の安定性が確認された。参加者全員が人工網膜装用時に、スクリーン上の視標に対する到達運動、卓上の食器の位置の認識、移動の課題において成績が改善した。試験終了後、アルゴリズムが追加され、屋内環境で、特に顔の位置と空席の椅子を同定する課題において、良好な結果が得られた。この臨床試験は、装置が安全であり、機能的視覚を改善し、患者の社会的活動を向上させることを示している。