CiNetの研究員 竹村浩昌(黄田グループ)の論文がNeuroImage: Clinical誌に掲載されました

近年拡散強調MRI法などの脳計測手法および分析手法の発展によって、脳の遠く離れた領域どうしを結ぶ白質線維束を生きているヒトの脳から計測することが可能になってきました。

今回CiNetの竹村浩昌テニュアトラック研究員が東京慈恵会医科大学・ヘブライ大学・玉川大学と共同で行った研究では、網膜神経節細胞の障がいが視覚情報を伝達する白質線維束の組織細構造にどのような影響を与えるのかを2つの異なるMRI計測法(拡散強調MRI法と定量的T1マッピング法)を組み合わせることで明らかにしました。

“Diffusivity and quantitative T1 profile of human visual white matter tracts after retinal ganglion cell damage.”
Hiromasa Takemura*, Shumpei Ogawa*, Aviv A. Mezer, Hiroshi Horiguchi, Atsushi Miyazaki, Kenji Matsumoto, Keigo Shikishima, Tadashi Nakano, Yoichiro Masuda (*: equal contributions)
NeuroImage: Clinical 23:101826.
https://doi.org/10.1016/j.nicl.2019.101826