2022年1月14日 Friday Lunch Seminar (英語で開催)
12:15 〜 13:00
On-lineで開催いたします。
演題:計算論モデルによる脳内抑制機構のライフスパンでの変化の解明に向けて
情報通信研究機構(NICT)
未来ICT研究所
脳情報通信融合研究センター(CiNet)
脳情報通信融合研究室
研究員 朴 志勲
担当PI:内藤 栄一
Abstract:
これまでの脳イメージング研究により、ある課題に無関係な脳領域は抑制(不活性化)され、この抑制は発達や加齢によって変化することがわかってきた。これらの抑制機構の神経メカニズムやその変化を理解することは、神経科学、トレーニングやリハビリテーションの観点から重要と考えている。
本講演では、局所的な抑制性活動の変化が脳全体の情報伝達に及ぼす影響、また、運動技能の習得でみられるスパイク神経回路網モデルの自己組織化と身体ダイナミクスの役割について、計算論モデルを用いたこれまでの私の研究を紹介します。
講演の最後には、脳内抑制機構のライフスパンでの変化を解明するために、これらの研究を今後どのように発展させるか、いくつかのアイデアを提案します。