研究者

番 浩志

所属:

情報通信研究機構(NICT)
脳情報通信融合研究センター
研究員

Specific Research Topic:

視知覚、視覚手掛かりの統合、fMRI、心理物理学

その他の所属:

大阪大学大学院生命機能研究科 招へい准教授

Phone: 

080-9098-3244

住所:

〒565-0871 大阪府吹田市山田丘1-4

Email: 


私は、ヒトの視知覚と物体認知機能に興味を持って研究をさせていただいております。特に、非侵襲的な脳機能イメージング手法(fMRIなど)を用いて、ヒト脳内で「2次元の網膜入力からどのように3次元構造が再構成されるのか」、「局所的な視覚情報はどのように大局的な物体構造へと統合されるのか」、「複数の異なる視覚手掛かりはどのように統合されているのか」、「断片的で不完全な視覚情報からどのように知覚像が補完されるのか」といった問題の解明に取り組んでおります。

ヒトの後頭葉、視覚野に位置する個々のニューロン(神経細胞)は、空間的に限られたごく狭い範囲からしか入力を受けていません。それにもかかわらず、私たちは左右の眼を通して外界を即座に、途切れなくまとまった1つの全体として知覚できます。では、個々のニューロンの活動は脳内でどのように統合され、知覚へと至るのでしょうか?この謎は、視覚の神経科学・心理学が解かなければならない1つの重要な問いです。ヒトの視覚システムや知覚内容は、カメラや写真との比喩で説明されることが多いですが、実際にはヒトの視覚システムはカメラよりもはるかに高度で複雑な処理機構を持っています。ですから、上に挙げたような問題を明らかにすることは、神経科学・心理学の基礎的な知識を蓄積するとともに、未来の新しい情報通信技術(ICT: Information and Communications Technology)を開発することにも繋がる非常に重要な研究テーマです。

最近は、fMRIデータ解析手法の開発にも興味を持って取り組んでいます。特に、異なる複数のヒトから得られたfMRIデータをうまく繋ぎ合わせ、1つの仮想的な「スーパー脳」を作り、「集合知」の研究ができないかと野心を燃やしております。

こうした研究にご興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にご連絡ください。一緒に面白い協同研究をしましょう。

主要な業績:

Ban, H., Yamamoto, H., Hanakawa, T., Urayama, S., Aso, T., Fukuyama, H., Ejima, Y. (2013). Topographic representation of an occluded object and the effects of spatiotemporal contexts in human early visual areas. The Journal of Neuroscience,33(43): 16992-17007. (読売新聞、日刊工業新聞、Yahoo! NEWSで紹介されました)

Ban, H., & Yamamoto, H. (2013). A non-device-specific approach to display characterization based on linear, non-linear, and hybrid search algorithms. Journal of vision, 13(6):20, 1–26. (開発したソフトウェアは下記よりダウンロード、お試しいただけます: https://github.com/hiroshiban/Mcalibrator2)

Ban, H., Preston, T.J., Meeson, A., Welchman, A.E. (2012). The integration of motion and disparity cues to depth in the dorsal visual cortex. Nature Neuroscience, 15(4): 636-643. (Nature Neuroscience 15(4)のNEWS & VIEWSで論文内容がハイライトされました)