研究者

N. Eiji Nawa

所属:

情報通信研究機構(NICT)
脳情報通信融合研究センター
主任研究員

Specific Research Topic:

認知及び情動の状態を生み出す脳神経基盤

その他の所属:

大阪大学大学院生命機能研究科 招へい教員

Fax: 

06-7174-8612

住所:

〒565-0871 大阪府吹田市山田丘1-4

Email: 


近年、脳活動計測技術の飛躍的な進歩によりヒトの脳全体の動きを観察することが可能となりました。同時に、情報学の分野では大量のデータに秘められた規則性や構造を明らかにする高性能な計算アルゴリズムが開発されています。これらのツールを融合し、ヒトの脳がどのように構成されているか(モジュールからネットワーク、そしてシステムへ)明らかにすることが私の大きな研究目標です。とりわけ興味あるテーマの一つは、我々が日常的に体験する様々な認知および情動の状態を生み出す脳神経基盤とそれらの脳内表現を解明することです。

この目標に向けて、fMRI(機能的磁気共鳴画像法)および生理心理学的手法を用いた実験を実施し、多様な解析手法や機械学習を適用することで計測したデータと様々な認知・情動状態との関係性を分析しています。制約の厳しい実験環境の中でいかに自然な状況における認知・情動の変化を誘発できるのかは一つの重要な課題です。

情動は人間の意思決定に作用し、発達段階における情動的経験はヒトに大きな影響を及ぼすと考えられます。情動が生起する脳内メカニズムを明らかにすることは、純粋に科学的な領域のみならず、多くの現代人を苦しめる精神疾患の原因解明につながる可能性があります。

主要な業績:

N. E. Nawa, and H. Ando. Classification of Self-Driven Mental Tasks from Whole-Brain Activity Patterns. PLOS One (In press).

E. B. McClure-Tone, N. E. Nawa, E. E. Nelson, A. M. Detloff, S. Fromm, D. S. Pine, and M. Ernst. Preliminary Findings: Neural Responses to Feedback Regarding Betrayal and Cooperation in Adolescent Anxiety Disorders. Developmental Neuropsychology, 36(4):453--472, 2011.

N. E. Nawa, E. E. Nelson, D. S. Pine, and M. Ernst. Do you make a difference? Social context in a betting task. Social Cognitive and Affective Neuroscience, 3(4):367--376, 2008.