PI(Principal Investigator)

苧阪 満里子

ワーキングメモリの神経基盤

所属:

情報通信研究機構
脳情報通信融合研究センター
主任研究員

Phone: 

080-9098-3282

住所:

〒565-0871大阪府吹田市山田丘1-4 CiNet棟3F 3A5

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私達はヒトのワーキングメモリの中央実行系機能と,その脳内ネットワークに注目して研究を行っています。ワーキングメモリの個人差を測定するために,日本語版のリーディングスパンテスト(J-RST)を開発しました。また,fMRI(機能的磁気共鳴画像法)を用い,実験参加者がRSTを行っているさいの脳活動を測定した結果,ワーキングメモリの注意制御システムに関わるもっとも重要な脳領域を発見しました。そして,3つの主要な領域(前頭前野(PFC),前部帯状皮質(ACC),後部頭頂皮質(PPC))から構成される中央実行系機能のモデルを提案しました。

ワーキングメモリは言語理解や問題解決といった認知活動にとって必要であるため,これらの結果は重要な意味をもちます。さらに,私達の研究は,高齢者の記憶能力の低下を理解するうえでも重要です。

したがって,高齢者のワーキングメモリの低下や,認知症をもたらす神経基盤についての研究も行ってきました。その結果,ワーキングメモリを保つ機能は情報保持のみによるのではなく,記憶すべき重要な情報に注意を焦点化し,重要でない情報を抑制することによるのだということを発見しました。

注意の焦点化と抑制の機能を強化することにより,高齢者がワーキングメモリを維持することも可能と考えます。私達はこのようなプロジェクトを試みています。

主要な業績:

Osaka, M., Yaoi, K., Minamoto, T., & Osaka, N. (2013). When do negative and positive emotions modulate working memory performance? Scientific Reports, 3: 1375, 1-8.

Minamoto, T., Osaka, M., Yaoi, K., Osaka, N. (2014). Extrapunitive and Intropunitive Individuals Activate Different Parts of the Prefrontal Cortex under an Ego-Blocking Frustration. PLoS ONE 9: e86036.

Osaka, M., Otsuka, Y., & Osaka, N. (2012). Verbal to visual code switching improves working memory in older adults: An fMRI study. Frontiers in Human Neuroscience, 6: 24, 1-8.

Osaka, M., Yaoi, K., Otsuka, Y., Katsuhara, M., & Osaka, N. (2012). Practice on conflict tasks promotes executive function of working memory in the elderly. Behavioural Brain Research, 233, 90-98.

Osaka, N., Minamoto, T., Yaoi, K., & Osaka, M. (2012). Neural correlates of delicate sadness: An fMRI study based on the neuroaesthetics of Noh masks. Neuroreport, 23, 26-29.

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Lab Members:

研究者
・金田 みずき
・東 美由紀
・肥後 克己